2012/12/13

毎秒170兆kJ

35/100

って何の数字?




311以降、エネルギー関連の新書っていうとつい原子力関係の熱い話、それかテクニカルな話題の物が多いのですが、今回は歴史。

内容については今回無しで。

その上で、感想を少し。
まず、とにかく文章のセンスが良い
めちゃ分り易いし、言葉遣いも好き。

目次のタイトルなんてまさにそう。


第1章 地球の定員
◆三〇人の奴隷たち/◆エネルギー連鎖/◆太陽の恵み/◆人類に必要なエネルギー量/◆地球家族の「ピラミッド」/◆地球のからくり/◆農耕文明の歪み
第2章 窒素固定の魔術
◆「グアノ」奇談/◆「ハーバー・ボッシュ法」の登場/
◆第一次世界大戦とアンモニア合成/◆「毒ガス」科学者の功績
第3章 エネルギーの現実
◆世界を動かす源/◆さまざまな形のエネルギー/◆エネルギーを取り出す方法/
◆開いた「パンドラの箱」
第4章 化石燃料と文明
◆文明の夜明け/◆日本史の脇役、化石燃料/◆鯨油争奪戦と黒船来航/
◆金の噴き出す孔/◆漱石が見た「産業革命」その後
第5章 人工燃料の時代
◆石炭から石油を作る方法/◆石炭をガス化する/◆ナチスとポルシェ/
◆第二次世界大戦と人工燃料/◆「人造石油」秘史/◆新たな潮流
第6章 大論争の果て
◆石油の無機成因説/◆隕石から知る地球/◆ダイヤモンドのメッセージ/
◆「地球深層ガス」の秘密/◆「シリヤン・リング」
第7章 赤潮の地球
◆ミクロに見た石油/◆石油はヘドロの生まれ変わり/◆想像を超えた自然/
◆赤潮「シアノバクテリア」の謎/◆宇宙のかけら
第8章 石炭が輝いた時代
◆石炭の成因/◆北海道の開拓と燃料/◆石炭と蒸気機関車/◆三池炭田の盛衰
第9章 燃える氷
◆地球は巨大な発酵槽/◆「天然ガス」利用の歩み/◆燃える氷の正体/
◆「ハイドレート」の歴史/◆バミューダ・トライアングルの謎/
◆「南関東ガス田」の秘話
第10章 炭素は巡る
◆裏と表/◆植物が固定する炭素/◆分解と呼吸/◆減りゆく酸素/
◆不完全なリサイクル工場
第11章 第三の火
◆地底のエネルギー/◆原子核に秘められたパワー/◆原子爆弾への道/
◆原子力発電の時代へ/◆天然原子炉「オクロ」/◆事故が落す暗い影
第12章 おわりに
あとがき
主要参考文献


新潮社のページより転載

特に好きなのは、
  2章:窒素固定の魔術
  7章:◆宇宙のかけら
10章:炭素は巡る
11章:第三の火
かな。

このタイトル見るだけワクワクする。

0 件のコメント:

コメントを投稿