2012/07/30

夫婦

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p.121
「いいことを教えてやる。赤い糸なんてのは、二人で紡いでいくものなんだ。別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する。赤い糸で結ばれたってことになる。」

新谷さんの助言は全部重みがあってずっしりくる。
その中でも一番心に残ったのが上記の台詞。
彼の言葉の強さがどこからくるのか、それは最後に。


p.141
自分の長所をアピールし合うのが恋愛なら、短所をさらけ出し合うのが結婚だ。もう相手を失う心配がないから、恋愛中みたいに、必死で相手を振り向かせようと努力することもない。
 それでもみんな結婚に憧れる。結婚する前の僕だってそうだった、相手の愛を得るための努力があまりにきついので、安心したくて結婚したのだ。安心を得る引き替えとして多くのものを失うことに、その時は気づかなかった。

どうなんだろう?
人の結婚式に行くと、人並みに感動する。
既婚者の友人や歳の近い親戚もそれぞれに幸せそうに見える。
でも自分自身は全く結婚願望もないし、
短所も割と出してるとは思うけど、今以上にさらけ出してる自分が想像できない。

結婚について考えると、いつも何かが引っかかるような気持ちになるのは何故だろう?

秋葉の胸中はまるで読めないけど、
渡部さんと新谷さんに共感した男性読者は多そう。


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