2013/10/08

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グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
Marketing Lessons from the Grateful Dead: What Every Business Can Learn from the Most Iconic Band in History

イントロダクションからグッときた。
ちょっと泣いた。
日経BPから出版されたビジネス書で?でも本当の話。
バンドに対する敬愛って本当に素晴らしい。

p.148
「冒険の旅」は、グレイトフル・デッド体験において大きな割合を占める。そして、そこには面白いサブグループがいくつかあった。よくライブに来ていたのが、音を聴くことはできない「デフヘッズ」と呼ばれる聴覚障害者たちのグループで、彼らは手に持った風船の振動で音楽を感じるのである。誰でもあたたかく受け入れるデッドヘッズのコミュニティは、「ハロー」と呼びかける手話をみんなで学んだ。

この部分は何回読んでもうるっとくる。

p.151
 バートンは人生をスノーボードに捧げ、彼のおかげでその知名度は格段に上がった。だが、スノーボードをメインストリームのスポーツにしたのはコミュニティである。最初のうちは、ほんの数千の愛好家が始めただけだった。だが、すぐに全世界で何百万もの人々が、友人や同僚、家族たちに、スノーボードがどれほど素晴らしいスポーツかということを熱っぽく語り出した。

p.159
グレイトフル・デッドは、顧客や消費者に対し、配慮と経緯を持って接することを教えてくれる。だが、多くの企業は、新しいお客さんを獲得しようとする一方で、昔からの忠実なお客さんを最優先するのではなく、無視している。
どこの世界でも…

p.214
グレイトフル・デッドは、最も情熱的なファンは最高の品質を得るために、プレミアム価格を払うことを教えてくれる。(赤)

p.235
創業から最初の30日間、アマゾンはアメリカの50州と海外の45カ国からの注文に応え、すべてシアトル地区の倉庫から発送した。
創業時から、てことは94年から46カ国で営業してたのか、そこが強いよなぁ。
日本だといまだに「また将来的には、海外向けの展開も視野に入れていく予定。」 の文言があちこちで見られる。
もちろん言語の壁はあるけど、それは大きな理由じゃないと思う。


p.239
たいていの組織では、最初のり悪書は類似商品の販売行為をやめさせることなので、すぐに法的な通知を送りつけてしまう。それよりも、ライバルの会社を積極的に探し出してこちらから接近し、お互いを助け合える方法を提案するほうがよい。不動産業者ならリフォーム業者と、子供用品のメーカーや販売業者なら「お母さんブロガー」と手を組むために働きかけてみてはどうだろう?

p.254
(前略) けれども、情熱を抱ける自分自身の夢を叶えるほうが、ずっと簡単なのである。なぜかというと、自分が愛すること、本当にやりたいことをやっているほうが、すばらしい仕事をする可能性がはるかに高いからだ。情熱があれば、それが自分の燃料となって、疲れた同業者たちが乗り越えられない壁を飛び越えられる。成長分野でなくても、自分が夢中になれる業界(例えば自動車産業)で働くほうが、人気があり成長しているが情熱を抱けない業界(マネージメント・コンサルタント業とか)で働くよりも、ずっと良い。
 自分がやりたいことをやると、成功の可能性が高くなるだけでなく、ずっと大きな幸福感を与えてくれる。
仕事選びでは「成長性」を主に考えてたけど、そうじゃなくてもいいんだ、と勇気をもらえた。
それこそ車業界って、なんだかんだ言われながらイノベーションはいっぱい起きてて、その原動力は「好きだから」に尽きるんだろうなぁ。


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