2013/10/19

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ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール
THE WALL STREET JOURNAL
Guide to the 50 Economic Indicators That Really Matter


以下メモ

単位労働コスト ー人のコストから経済を読むー
戦略:ほかの指標と照らし合わせて先行きを見きわめる
p.107
 不景気のときに単位労働コストが上昇してきた場合、それは賃金がよくなってきたことを意味します。賃金が上がるということは、やがて商品やサービスの需要が増えてくるということです。単位労働コストの上昇が景気回復のサインとなるのです。一方、不景気のときに単位労働コストが下がると、デフレやさらなる景気悪化の前兆であると考えられます。
 逆に景気がよいときには、単位労働コストの上昇はインフレをまねく要因となります。特に原材料費が同じ水準のままで人件費だけが上がっている場合、企業は同じ利益を出し続けるために製品の価格を上げざるをえません。一方、好景気のときに労働効率アップなどで単位労働コストが低下した場合、これから景気はさらによくなってくると考えられます。


日銀短観 ー地球上でもっとも包括的な経済指標ー
戦略:日本のGDPよりも日銀短観を重視する
p.145
 メインの業況判断DIをみるだでも役立ちますが、日銀短観にはそのほかにも有用なデータがいろいろ載っています。(略) 
 カール氏がもっとも好んで使うのは、製造業の業況判断DIです。特に製造業の大企業を対象にした統計はとても信頼性が高く、日本経済の様子をかなり正確に教えてくれます。


ベージュブック ー政策論議のたたき台となる重要資料ー
戦略:その地区で盛んな産業に注目する
p.156
特に注目すべきは、FOMCで決定される金利政策です。金利の引き上げや引き下げを事前に予測することができれば、投資判断にも大いに役立ちます。

フィラデルフィア連銀ADS業況指数 ー分析の手間が省ける便利な指数ー
戦略:過去の似たようなデータの動きに注目する
p.203
これはフィラデルフィア連銀が数々の経済データを集めて混ぜ合わせ、しっかりと練られた最新の経済情報として毎週発表されているものです。
p.206
またADSは初心者にも親切で、不況の時期がひと目でわかるように色付けされた時系列グラフも提供されています。不況への突入時期と脱出時の数値の動きを直感的に把握することができて便利です。


p.299-300
  1. 成功する投資家は、景気が良い時にも悪いときにも市場の平均以上のリターンを得る
  2. どこに投資すれば儲かるかを判断するためには、あらかじめ景気を正しく予測しておかなくてはならない
  3. 投資は一発当てて終わるようなものではない。一生をかけて学び続け、経済への理解を深めていくものである
  4. 経済予測は化学というよりも芸術である。精密な数値にこだわりすぎず、大局を見るセンスが重要だ
  5. 過去のパターンを知り、それを裏付ける理論を知れば、データの気まぐれな動きに惑わされることはない
  6. あらゆる経済指数はGDP(国内総生産)の動きにつながっている。GDPは個人消費・投資支出・政府支出・貿易収支から成り立っている
  7. 多くの指標を知れば、景気の動きをより的確につかみとることができる
  8. 本書の50の指標を使えば、タイムリーで、正確で、実用的で、独自の視点を手に入れることができる
  9. 投資にもっとも役立つのは、将来の姿を教えてくれる先行指標である
  10. ただし、一致指標や遅行指標が未来の姿を垣間見せてくれることもあるので、見逃してはならない
今後覚える指標を増やしていこう。
これは手元に置いておきたい。

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